(この記事は花はなの里ホームページで2003年7月に書かれた記事を転載しています)
その夜チッチを我が家の新しい家族として主人と息子に紹介した。
息子がチッチをこわれ物でも扱うようにそっと抱いた!
「かわいいなぁ。お前ちっちゃいなぁ」
「白い手袋に白い靴下か・・・これはいい猫だ。それになにより賢そうだな」
と主人!
二人ともひと目でチッチが好きになったようで、やれ目がかわいい!耳ががかわいい!なき声がかわいい!しっぽがかわいい!ひげがかわいい!シマシマ模様がかわいい!
かわいいづくしで大歓迎である。
「よかったねチッチ!みんなチッチが大好きだって!」
私はチッチの耳もとで小声でささやいた。
「うれしいニャー」チッチがほほえんだ。
チッチはまだまだおぼつかない足取りでテーブルの下にもぐったりカーテンのかげにかくれたりして愛嬌をふりまき、家の中をほのぼのと癒してくれる。癒しの天才チッチ様である!
ソファーに柔らかいバスタオルを敷いてチッチのベッドを作った。賢いチッチはそこが自分のベッドである事をすぐに認識した様でその晩からそこで丸くなって寝た!猫らしい寝姿だ!
チッチのおおきな耳はまるでアンテナのようで、眠っている時でも「チッチ」と呼ぶと耳だけ声のする方へ向ける。そしてしっぽをピクピクさせて「聞こえてるよ」とサインをくれる。
問題はトイレである。案の定数回失敗してしまい困った!でも猫用トイレを用意してそこでさせたら、すぐに覚えてその後失敗は全くなくなった。ホントに賢いチッチです。
その頃、この家の天井裏にアッチへダダダ!コッチへダダダ・・・と駆け回るネズミの集団が発生していました。この家はもう古いからそんな事もあるさ!と諦めていたけど、なにせ夜になる私たちを挑発するかのようにダダダッと始めるので少々頭にきてました。
「チッチが来たから、ネズミの集団もここから逃げ出すさ!最近ネズミを獲る猫が減ったそうだけどチッチはヒゲも立派だからネズミ獲りの素質は充分あるさ!」などと野生児の主人が得意げに言っていた。チッチがネズミと格闘するなんてかわいそう!
明日はブラシと爪とぎを買いに行こうね!そしてきれいにシャンプーもしようね!
ソファのすみっこでバスタオルを敷いてスヤスヤ眠るチッチをで囲んで子猫談議を
する私達でした。
あなたを見てるとやさしくなれる!幸せな気持ちになれるよ!チッチ!
続く