(この記事は花はなの里ホームページで2003年11月に書かれた記事を転載しています)
私達が住んでいる場所は3方を山に囲まれている為か、なぜかウチだけ雪が降る!
ある朝カーテンを開けたら、『ここはどこ?』そこは銀世界!
真白い雪があたり一面10cmも積もれば立派な雪国!
「キャッホ〜」
私は子供みたいに外へ飛び出した!息子は家の中から眠そうに雪景色を眺めている。
カメラマンの主人は撮影に出かけたらしく、私が目覚めた時にはもういない。
そして、フワフワの雪の上にかわいいチッチの足跡がポンポンポン・・
好奇心旺盛なチッチ、こんな素敵な朝に朝寝坊なんてとんでもない事。
たぶん家族の誰よりも早く起きて始めて見る雪のチェックを済ませたらしい!
木枯らしの中を枯葉を相手にじゃれっこしたり、枯れ草のベッドでお昼寝したり
縁側で2匹の小犬と日向ぼっこをしたり、こたつでまーるくなったりして・・・
始めての冬を満喫しているうちに、この山里にも『春一番』が吹きました。
ふきのとうが頭を出して、つくしのぼうやが顔を出し・・・春が来ました。
しかし、ポカポカ春めいて来た季節と同時に最近チッチの様子がへんなのです。
可憐なチッチの声だと思えない太〜い声で『ンギャォ〜ン』と鳴いてみたり、
洗濯物を干す時も、お料理を作る時も、お掃除をする時も、電話に出る時も私の足にまとわりついたり、ところかまわずコロンコロンころがったり上目づかいの目はうつろ!どうやらチッチに『恋の季節』が来たようです。
我家のチッチはこのあたりではあまり見かけないキュートで可愛い美形猫!
近所のオス猫達がソワソワとチッチのご機嫌を伺いに通ってきます。
『チッチの彼氏はハンサムな洋猫がいいわね!』
『三毛猫なんてどうだ?』
『トラちゃん同士でもいいさ』
私達の心配をよそに、チッチは胴長ポーズで積極的に彼氏を探しに出かけて行きます。
それなのに一週間くらいたった頃には、まるで何事もなかったように、夢から覚めたかのようにサッパリとスッキリともとの可憐なレディに戻ったチッチ!どうやら恋の季節は終わったようです。
素敵な彼との運命の出逢いはあったのでしょうか?
幸せいっぱいの顔で昼寝をしているチッチの耳元で『チッチの彼はハンサムボーイ?』と聞いてみたら、シッポがまぁるく大きく揺れました。
続く
三者会談中
お説教をするチッチ